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ジカ熱のワクチンはオリンピックに間に合うの? [生活]

ジカ熱が流行しているブラジルで、
リオデジャネイロオリンピックが、2016年8月5日からはじまります。
世界中の人々が、ジカウイルスのワクチンの完成を待ち望んでいますが・・・

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ジュネーブで3月7日から開かれていた、世界の保健衛生専門家による会合の目的は、
主に米大陸で感染が拡大しているジカウイルスへの対応でした。

世界保健機関(WHO)の9日の発表によると、会合では、

1.出産適齢期の女性向けのワクチン開発
2.正確な診断学的検査法
3.媒介蚊の個体数を減らす疾病媒介昆虫制御ツールの作成

に集中して取り組むべきという点で、専門家らの意見は一致したそうです。


ブラジル・サンパウロにある、ブタンタン研究所のジョルジ・カリル所長は、
記者団に、「3年後にはワクチンを手にすることができるかもしれない」と、
述べたそうですが、その一方で、この予測が「楽観的」であることも認めたそうです。


WHOのマリー・ポール・キーニー事務局長補は、記者団に、
法的要求事項の確保と、開発者らの指導を助けるための、
緊急ワクチン「製品概要」の作成作業が進行中だと語ったそうです。

また、確定的な概要については、5月中に準備が整うはず、
と述べましたが、使用可能なワクチンの開発には、
さらに時間がかかると思われることを認めたそうです。

「ワクチン開発はまだ初期段階にあり、開発が最も進行している候補でも、
初期の臨床試験に入るのはまだ数か月先になる」



結論は、リオ・オリンピックには間に合いません


そもそもワクチンの開発には、長い時間がかかります。

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出典:http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20101015/1033362/?SS=expand-healthy&FD=1694811619


開発および前臨床試験(動物実験)の後、
人を対象とした臨床試験を行うそうですが、この段階まで1~10年かかるそうです。

その後、第1相、第2相、第3相と、3段階の臨床試験を経て、
有効性が規制当局(医薬品医療機器審査機構など)によって、
認められると承認され、製造・販売されます。

第1相試験開始から販売まで、5~8年かかるそうです。

ワクチンが完成するには、
平均10~15年程度必要とされています。


また、ブラジルの一部地域では、
ジカ熱と同じ媒介蚊(ネッタイシマカ)で感染する黄熱
予防接種が推奨されています。

↓厚生労働省検疫所
オリンピック・パラリンピックでブラジルへ渡航される方へ
http://www.forth.go.jp/news/2016/02051708.html


ジカ熱対策は、蚊に刺されないようにすることが一番です。
今のうちから準備をしておきましょう。

↓国立感染症研究所
ジカ熱のページ
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/sa/zika.html


こちらもどうぞ
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ジカ熱とデング熱の感染力に違いはあるのか?
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