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デング熱ワクチン「TV003」はジカ熱ワクチン開発への近道か!? [生活]

世界的な問題となっているジカ熱ですが、
そのジカウイルスと同じ種類に分類される、デングウイルスがあります。
昨年、日本でも一部地域で発生した、デング熱のウイルスです。

同じ種類の媒介蚊で伝染し、同じフラビウイルス属に分類されます。
発生する流行地も重なります。
このふたつのウイルスは、似ているウイルスなのかもしれません。


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ジカウイルスのワクチンは、こちらの記事でも書いたように、
まだ開発されていません。
開発まで、まだ多くの時間が必要といわれています。


今回、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のブルームバーグ公衆衛生学部が、
主導した研究で、現在、試験段階のデング熱ワクチン「TV003」の、
初期臨床試験が行われました。


デングウイルスは、4種の型(1~4型)があり
TV003の15年に渡るこれまでの研究では、2型に対する反応が、
芳しくありませんでした。

2型は、最も予防が困難なデングウイルスとされています。


今回の臨床試験は、TV003を接種した人々と、偽薬を与えた人々に、
弱毒化した2型のデングウイルスをさらすものでした。

結果は、TV003が100%の有効性を示したそうです。

同大学のアナ・ダービン准教授は、これまでに判明していることを踏まえると、
「ワクチンが効果的であることを確信できる」と話しています。


現在は、小頭症の原因のおそれがあることで、ジカ熱が取り上げられますが、
デング出血熱でも、毎年2万5000人あまりの死亡者が出ています。
TV003ワクチンの完成を、多くの人が待ちわびているのは確かです。


アナ・ダービン准教授は、

「今回の成果が、ワクチン開発が、実際に加速する手助けとなり、
また、他のフラビウイルス属にも適用可能なツールとなるとわれわれは考えている」

「われわれはこれを、ジカウイルスに対して実現したい。
ジカ熱ワクチンは今、緊急に必要とされている」

と述べたそうです。


ワクチン開発には、多くに時間と資金が必要です。
TV003にしても完成まで、さらに数年は必要でしょう。
それが、ジカウイルスに通用するのかも現段階では分かりません。

しかし、こうした一つ一つの研究が、
解決へのきっかけとなる可能性は、十分にありえることです。


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